コレクターの雑談① 金より銀がいい

 庭のギンモクセイが開花し芳醇な香りを放っている。香りの強さでは「銀」ではなく「金」のほう、キンモクセイが勝っているが、小生はギンモクセイを好む。それと同じように金貨で始まったコイン収集もいつのまにか興味の対象は銀貨に移り、最近は銅貨にも触手を伸ばしたくなってきている。

 9月末に解説した当ブログとHPだが、アクセス数が順調に伸びてきている。お読みくださっている皆様にお礼を申し上げます。

 このサイトは偉大なコレクターや参考文献等の紹介をメインとしているが、たまには小生のコレクションについても述べさせていただくます。コレクション歴30年ですが、長くやっているとコレクションへの熱意や、興味の対象が自然と変わってきます。最初は世界各国の大型金貨を中心にコレクションしてました。その時に参考にしたのが「世界の歴史的金貨~クロイソスからエリザベスⅡ世」(泰星スタンプ・コイン発行)です。フリードバーグやKMの金貨カタログを見ながらコレクションの完成に進みました。そのときその最大のネックとなったのが帝政ロシアです。対象としたのは1902年の一年のみ発行されたニコライ2世の37と1/2ルーブル金貨。待てど暮らせど国内オークションには登場しませんでした。やむなく12ルーブルのプラチナ貨も検討しましたが、これまたコンディションのいいものはオークションに出ませんでした。そのため大型金貨コレクションの情熱は下火になってしまいましたね。金貨コレクションは銀貨のようにきれいなトーンがかかることなく深みに欠けますが、その重量感はやはりコインの王様ですね。

 その後興味の関心は、見栄えがする大型銀貨に移り、途中からイタリアのエマヌエーレ三世のコインを金貨に始まり銀貨、銅貨、試鋳貨まで集めだし、同時に中国近代貨も欲しくなり、さらには風水に凝った時期があって中国清朝の六大銭(穴銭。おもに見栄えがいい母銭)にも手を出し……つまり自らの興味のおもむくままにコレクションをしてきました。テーマを決め脇目をふることなくコレクション道に邁進してきた方々すれば、「残念なコレクター」と言われかねないですね。トホホ……です(泣)。しかし、多くのジャンルのコインに興味を持ちカタログやら文献をあさったので、このサイトがあるのですから何が幸いするかわかりません。

 昔のことなので忘れてしまいましたが、目標となる金貨を探すために海外のオークションカタログも漁色していたらしい。上のスタックスのオークションカタログ(赤いほう)や下のスピンクのように金貨をメインにした個人コレクションカタログもある。シュナイダーコレクション・カタログはハードカバーで上下2冊という装丁・分量からも、そのコレクションの素晴らしさがわかる。

 さて、明日は何を集めようか?

コイン収集歴30年 アンティークコイン図書館

外国コインを収集して30年のコレクターです。コイン収集の魅力に取り憑かれ、気がついたらオークションカタログや雑誌、参考文献、関連図書が山積みとなっておりました。いずれは棄てられてしまう可能性が高い書籍たちです。貴重な資料もあるので、その内容をWEBに残しつつ、コイン収集の魅力を紹介したいと思います。

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