コイン収集収集今昔物語① 東京オリンピック千円銀貨

 廃刊になって久しいが雑誌ボナンザのバックナンバーを読んでいて面白い記事を見つけた。1980年10月号の「ボナンザとコイン界の15年」という巻頭記事だ。記事によるとかつては富豪の商人の趣味だったコインコレクションが一般市民に広がったのは、1965年東京オリンピックを記念して発行された千円銀貨が契機だった。千円銀貨の発行枚数は1,500万枚で1世帯に1枚入手できるはずだったが国民は早朝から銀行や郵便局に並び、入手できなかった群衆は各地でトラブルを起し機動隊の出動騒ぎとなったと朝日新聞が報じている。その後に千円銀貨の人気はすさまじく、値上がりチャートを見ると1966年の取引価格は2,500円を越え、1973年には20,000円を越え、日経新聞掲載の四コマ漫画でも取り上げられた。

  ちなみに千円銀貨はネット販売では、現在2500円~4000円で売られている。

コイン収集歴30年 アンティークコイン図書館

外国コインを収集して30年のコレクターです。コイン収集の魅力に取り憑かれ、気がついたらオークションカタログや雑誌、参考文献、関連図書が山積みとなっておりました。いずれは棄てられてしまう可能性が高い書籍たちです。貴重な資料もあるので、その内容をWEBに残しつつ、コイン収集の魅力を紹介したいと思います。

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